百合デレラ
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85:名無しNIPPER[age]
2017/10/01(日) 01:20:40.95 ID:lB/YB0/TO
覚えていてくれた。

彼は私のことを覚えてくれていたのだ。

幸せだ…

彼も私の性別を間違えている。

同じだ…嬉しい、私たちは同じ間違いをしていたんだ。

お姫様「久しぶりですね…シンデレラ」

シンデレラ「ふふ…四年振りですね」

彼がこんなにも近くにいる…舞踏会なんてどうでも良いから彼と二人っきりになりたい。

彼に触れたい…彼の体温…吐息を感じていたい。

お姫様「俺と一曲踊って頂けませんか?」

シンデレラ「ふふ…喜んで…」

私は彼の手を握る。

ひんやりと冷たい、彼は私よりも体温が低いのだろう。

気持ちの良い冷たさだ。

夏に抱きついたらさぞ快適だろう。

私は踊りながらそんなことばかり考えていた。

ずっと触れていたい。

シンデレラ「あの…ダンスが終わったので手を離して…」



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