74:名無しNIPPER[age]
2017/09/27(水) 21:02:36.31 ID:xQitmrCBO
シンデレラ「さてと…お母様達はお城に行ったし、掃除しないとね」
シンデレラ「ふふ…義姉2も分かりやすわ、でもたとえ招待状が有ったとしても舞踏会に行くドレスもなければ、馬車もないわ」
シンデレラ「まあ…結局いつも通りだわ」
コンコン
シンデレラ「ん?誰かしら?もうこんな時間なのに…」
時計の針は2100を指していた。
舞踏会が始まってから一時間が経過した頃だ。
シンデレラ「はいはい…誰ですか?強盗はお断りですよ」
魔法使い「ご、強盗じゃないです!」
シンデレラ「小ちゃい…こども?」
魔法使い「私は魔法…」
シンデレラ「物乞いさんね…ハイ銅貨一枚あげるわ、バイバイ」ドアヲシメル
魔法使い「………」
魔法使い「……!」ドンドン
シンデレラ「もうなんですか?」
魔法使い「わ、私は物乞いじゃないよ!」
シンデレラ「じゃあ何しにきたのよ…」
魔法使い「えっと、えっとね、私は魔法使いです」
シンデレラ「それで?魔法使いが何しにきたの?」
魔法使い「魔法は一番期待してない時に起こる奇跡なんです!私があなたを舞踏会に連れてくために来ました!」
シンデレラ「……」スゥ
私は左手で彼女の頬に触れる
魔法使い「え?あうぅ…」ビク!
魔法使いは少しだけ震えていた。
シンデレラ「なんで私の為そんな事をするの?誰の差し金かしら?」ペタペタ
魔法使い「そ、それは言えません!でも私の一番の友達からのお願いなんです!」ブルブル
真っ直ぐな目だった。
そして…震えていた。
そう言えば、最初に扉の前に現れた時から震えていた。
ああ…そうか、この子は相当な人見知りで怖がりなのだろう。
そんな女の子が友達のために勇気を振り絞って来てくれたのだ。
こんな事されたら信じるしかない…そう思ってしまう。
シンデレラ「まあいいわ、あなたのこと信頼するわ」
魔法使い「え?ありがとうございます」
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