4:名無しNIPPER[saga saga]
2017/09/16(土) 19:22:56.80 ID:E5Im33K60
「おはよう、ミミちゃん」
「さっき聞いたわ、おはよう。一緒に食べましょう」
のろのろと椅子に座り、机に置かれたコップから水を飲む。わざわざ朝食を用意してくれたのか、申し訳ない。6時も回っていない。空もまだ白んでいる。
ミミちゃんが作ってくれた朝食を一緒に食べる。わたしもミミちゃんも早く起きすぎてしまったな、どうしよう。まだ完全に起きていない脳で仕事に向かって行きたくない。早朝から朝へとちょっとした空白が生まれてしまう。
「じゃあ、私もう行くから」
早朝なのだから酒場もまだ開いてはいないだろう、依頼を確認することもできない。期待を込めた彼女の表情と言色。わたしには分かる、ミミちゃんが今考えていること。この子は自分からそれを言い出すのは苦手だから、わたしが代わりに言ってあげる。
「ミミちゃん、少し歩かない?ちょっと待たせちゃうんだけど」
「そ、…そうね。私も暇だから、付き合ってあげる。待ってるわ」
少しだけ俯いても嬉しそうに緩む口元は隠せない。ああ、可愛いなあ、この娘は。
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