87: ◆Vcl4B/DaxY[saga]
2017/09/23(土) 08:45:35.58 ID:oU2sc1Yl0
そんな米菓ちゃんは料理を運んでくるころにはすっかり落ち着いていた。
何か具材を混ぜ込んだパンケーキ。
彼女は、突然訪れた私の分も用意してくれた。
稲羽「すみません……」
米菓「お気になさらず!!! 皆さんにお味の評価を聞きたいのです」
米菓「実はこれは試作品なのです、ぱっと閃いたのです。うまく行ったら商品化に持ちこむのです」
試作品なのか……
何だか、少しわくわくする。
米菓「まず、米菓が味見をしますのでそれまで口に入れないでくださいね」
米菓「食中毒なんかになったら大変ですから」
米菓ちゃんは人差し指を立てながら指導する。
常日頃から食品を扱う立場だからか、徹底しているようだ。
加々美「この混ぜ込まれてるのは何かしら?」
米菓「お刺身です。お刺身入りパンケーキなのです」
加々美「えっ!?」
米菓「ちなみに何となくマグロです。捌くのは中々大変だったのです」
稲羽(朝言っていたものですね……)
加々美「……ところで、お刺身って生魚の切り身の事よね? 火を入れたら何になるのかしら……」
米菓「微妙な所ですね……でも元々はお刺身だったのですし、ま、まあ良いのでは?」
言いながら米菓ちゃんはパンケーキを口に運ぶ。
米菓「……中々良いですね。何も問題ないみたいです」
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