13: ◆Vcl4B/DaxY[sage saga]
2017/09/15(金) 21:48:19.53 ID:AOdWhDCI0
???「おい……」
彼女をただ見つめていると、背後に学ラン姿の男性が立っていた。
首からホイッスルを下げている。厳格そうな顔つきの人。
彼は精悍な表情を保ったまま、つかつかとリボン少女の元へ歩いて行く。そしてそのまま、地べたに座り込む彼女を見下ろした。
???「また下らん戯言を抜かしていたのか?」
四季ヶ原「ぇー……下らなくないょー……性欲は動物に強く根付いた本能だからね……」
四季ヶ原「あなたの身体だって、ちょっと舌で嬲ってあげれば……はぁ、本能に追従しちゃう筈だし……」
四季ヶ原「人間……気持ち良い事には抗えないからね……、んっ……」
話しながら喘いでいる四季ヶ原ちゃん。
学ラン姿の男性は、そんな彼女の様子に僅かな苛立ちを見せる。
???「ふん……貴様が何を思おうと勝手だがな……そのように口に出すのは慎むんだな。迷惑行為でしかない」
四季ヶ原「でも……事実でしょ?」
???「チッ……」
学ラン姿の男性はそれ以上の追及を止めた。そして彼の意識は私に向けられる。
???「少し良いか? 2つほど問いたい事がある」
稲羽「は、はい……」
???「お前は、自分がこの場にいる理由を把握しているか?」
突然振られた質問。それも……丁度私の感じた疑問と同じ。
横を見ると、ハックさんはいつの間にか姿を消していた。
稲羽「……いいえ。何も覚えていません」
稲羽「どうして自分がここにいるのか……ここまで来た経緯も、そもそもここがどこなのかも」
???「……そうか」
163Res/158.43 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20