117: ◆Vcl4B/DaxY[sage saga]
2017/09/27(水) 19:00:21.05 ID:ME2ru2620
小倉「キミたち何してんの?」
稲羽「あ、小倉さん」
小倉さんが戻ってきた。私は期待半分、不安半分で胸の中がざわざわした。
この杯君は、本当に可愛くないのでしょうか?
小倉「何これ?」
沙慈「歌舞伎風でごわす。歌舞伎は日本の古きよき芸能でごわすな」
小倉「あっそ……」
沙慈「そこまで興味なさげにされるといっそ清々しいでごわすな、はっはっは……」
小倉「まあ、興味がないわけではないよ……ただキミの化粧というものに興味がないだけで」
沙慈「はは……」
小倉「そんな事よりさ、この杯君は何なんだい?」
小倉さんは杯君の方へ冷たい目を向ける。その目には言いようのない嫌悪が見て取れる。
どうして……そんな目をするんでしょうか? ……いいえ、理由は何となく察しがついています。
稲羽「えっと……私が化粧をさせてもらいました……」
小倉「……」
沈黙が痛い……
小倉「……誰がこんな化け物を作れと言ったのかな? キミは化粧もまともに出来ないのかい?」
小倉「正直幻滅したよ」
小倉さんは怒っていた。
稲羽「ごめんなさい……」
かなり……可愛い自信はあったんですけど……
やっぱり……駄目だったんですね。
小倉「とりあえず、見るに堪えないからさっさと落として」
杯「Oh、僕はこのままでも良いんだけどな☆」
私と杯君は化粧を落とさざるを得なくなった。
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