105: ◆Vcl4B/DaxY[saga]
2017/09/24(日) 13:37:26.72 ID:prdGZkfz0
四季ヶ原「おーはよう」
声のした方を振り返ると、四季ヶ原ちゃんが幼気な表情で佇んでいた。
天草「おや、これは……園芸部の方」
四季ヶ原「なーにしてるの? こんなとこで……」
四季ヶ原「あっ……もしかしてここで……ぐちょ濡れな蜜月を……」
四季ヶ原「薔薇と神門くんの香りが混ざり合う中……うさちゃんは蜜を溢れさせて……はぁっ……♡」
四季ヶ原「んぅ……美味しかった……?」
しかしやはり、彼女の言う事は幼気とは程遠いものだった。
四季ヶ原「あっ、そうだ……ご飯出来てるょぉ」
天草「有難う御座います、園芸部の方」
四季ヶ原「んへぇー」
四季ヶ原ちゃんはにへらと笑い、そのまま薔薇の元へ駆けて行った。
天草「幸運の方、くれぐれもご無理はなさらぬよう……。貴方様の安らぎを願っています」
稲羽「はい。……あの」
天草「?」
彼が中庭へ連れてきてくれたおかげで、少しだけ気が軽くなった。
せめてお礼の言葉だけでも伝えなければ。
稲羽「ありがとうございます、……励まして頂いて」
天草「少しでも救われたのなら、幸甚の至りです」
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