【ミリマス】プレゼントはうどんで
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4: ◆qnzB3T3fLO3s
2017/09/14(木) 23:20:22.40 ID:/ROXo52E0
「なんだ。予想ですか」
「予想というか、そういう感じがした」
「同じようなものじゃないですか。それに、私だって、その春香さんと同じ事務所に所属するアイドルなんです。不思議がってちゃダメなんですよ」
「それもそうだな」
 信号で止まる。信号多き都市の移動は案外退屈でもない。むしろ有益である。
ひらけた海岸沿いを、アクセルを踏み込んで走らせるのも楽しいものだが、
こうしてノロノロ、青で動いては、赤で止まりを繰り返し、
外を歩く人間を見たり、どことなく聞こえてくる喧噪や音楽に耳を傾けてみたり、
ラジオの声を聞いたり、助手席や後ろに座る人間と話したり。
そういう忘れがちで貴重な、落ち着いた時間が強制的に作られる。
信号は、強制を以て忙しさから解放してくれる。
 後ろの車が、じりじりともどかしそうに、距離を詰めてきた。


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