19: ◆qnzB3T3fLO3s
2017/09/14(木) 23:32:21.47 ID:/ROXo52E0
周囲の大木によってドーム状になったこの空間では、空が全然見えない。
大木にくっついた無数の葉を透過して、木漏れ日が射しているのだ。
それらは散らばって、地面に大小さまざまのモザイクを浮かび上がらせている。
ぽつりとある、暗い色合いをした木造二階建ての建物には、
至る所に蔓が伸びて、屋根の一部は、自然のドームから突き出してしまっている。
「すごい……!」
「だな。さぁお昼だ。好きなものを、たーんと食え」
「ところで何屋さんなんですか」
「うどんだ。うどん屋。こんな自然の中にあってうどん専門だぞ。ユニークすぎないか」
そう言うと静香はあからさまに目を見開いた。そういうわかりやすい表情が見たかった
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