高垣楓「だらだら。ただ貴方と重なって」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/14(木) 20:25:14.77 ID:dfAozWXTO
「……ん、じゅ……ぅ……」


 溜め込んで。味を、匂いを感じて心を満たしていたそれ。プロデューサーは含んだままで口を閉じて、そうして舌に絡めて味わい、吐息を注いで泡立てて口の中すべてを塗っていたそれ。それを吸い上げる。吸い上げて、そのまま飲み込み身体の中へと迎え入れる。

 溢れていってしまうのがもったいなくて。このまますべてを飲み込んでしまうのも、それはそれでもったいなく感じるけれど……でも、それよりプロデューサーを外へと手放してしまうことのほうが嫌で。だから飲む。ごくん、ごくん、と喉を鳴らしながら。


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