七尾百合子「文学少女は純情って事になりませんかね?!」
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◆TDuorh6/aM
[saga]
2017/09/19(火) 16:10:58.86 ID:okum3/gZO
「……なぁ、百合子」
「あっ〜〜っ!プロデューサーさん……っ!そ、それは……っ!」
「なぁ、百合子」
「大丈夫です、痛くて泣いてる訳じゃ……私、幸せで……」
「なぁ、頼むよ百合子。一回話を聞いてくれ」
「……あ、すみませんプロデューサーさん。どうかしましたか?」
どうかしてるのはお前だ、と言いたい気持ちをぐっとこらえる。
いつも通りに仕事をしていた秋の昼下がり。
誰もいない事務所で一人でパソコンと奮闘していた俺は、百合子が戻ってきていた事に気が付かなかった。
彼女は何度か俺に挨拶をしていた様だが、俺に気付いて貰えず拗ねて俺の隣に座って。
そこで漸く俺は彼女の存在に気付いたが、なんとなく意地悪したくなってスルーしていた。
……のだが。
いや、別に俺の隣で本を読むのはいい。
その本を音読するのも、まぁいいだろう。
だけどさ……
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