七尾百合子「文学少女は純情って事になりませんかね?!」
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32: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/09/18(月) 16:29:31.20 ID:6BNrNmyXO



「さて、何処に行こうか」

「その……御休憩出来る場所なんてどうでしょう?」

 ……高速のパーキングエリアにするか。
 いやだめだ、お花畑のこいつにそんな事言っても『え?!や、野外ですか……?』なんて返してきそうな気がする。

「冗談です。私は、プロデューサーさんが行きたい所ならどこでも!」

 百合子を助手席に乗せ、俺は車を走らせていた。
 何事も無く家を出たはいいが、特に行きたい場所はない。
 あてもなく取り敢えずドライブし、適当に見つけたショッピングモールにでも入ればいいかな、なんて考えていた。
 もちろん俺のパソコンのフォルダ『事務用No.0721』はフォルダごと削除した。

「金券ショップでいい?」

「デート、って……何なんでしょうね?」

「貰った図書館余りまくっちゃってるんだよね」

「あの!文学少女の私の前でそういう事言わないでくれませんか?!」

 いじめるのはこれくらいにしておこう。

 車内のCDプレイヤーで百合子の曲を流しながら、幹線道路をサクサク進む。
 休日に二人でドライブと言う状況にテンションが上がってるからか、百合子の表情はとても楽しそうだ。
 口ずさんでいる空想文学少女を生で隣で聴けるなんて贅沢だけど、微妙に音程ズレてたぞ。
 楽しそうにしている百合子に水を差すなんて、そんな勇気無いけど。




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