速水奏「裸で重なる一時」
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7:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/13(水) 21:40:05.50 ID:t50tah/9O
 決してずれて離れてはしまわないよう、座った位置は固めつつ。背を胸へともたれかけ、それまで行き場を失ってゆらゆらと泳いでいた腕を捕まえてそれに抱かれる。

 上に乗った私をプロデューサーさんが後ろから抱きしめている。そんな体勢。


「んっ、もう……プロデューサーさん、息荒すぎよ」


 私の肩へ乗るようにしているプロデューサーさんの顔。そこから注がれる吐息……熱くて、荒くて、濡れていて。そんな、興奮を隠せずにいる吐息を耳元へ感じて、思わずぶるりと身震いしてしまう。

 ぞくぞくとするような感覚。痺れのような震えのような、そんな感覚が耳から広がり全身へ伝わって。鼓動が跳ねる。お腹の奥がずんと揺れる。余裕を装った言葉を吐きながら、けれど自分も吐息を荒くしてしまう。


「……かなで…………」


 引き寄せて、むりやりに私を抱きしめるような形にしていたプロデューサーさんの腕。それをまた少し動かして、水面へ……湯に浮いて、湯船と外とのちょうど境界を漂っていた私の胸へと導く。

 導いて触れさせて、そうして留める。水面を揺らしてしまいそうなほど高く強く鼓動を刻むそこへ、その鼓動も何もかもを感じられるほど強く深く。むにゅり、と形を変えてしまうほどに押し付ける。


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