憲兵「………………」女提督「あの」
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2: ◆I53lPPif0o[sage]
2017/09/13(水) 15:47:07.87 ID:Rm5zT9OHo
女提督「…………」

かりかり……

憲兵「…………」

コッ……コッ……コッ……コッ……

女提督「静かですね」

憲兵「ここはいつもそうでありますよ。敵深海棲艦の攻勢は激しさを増すばかりであります。それ故常に警戒を怠れんのであります」

女提督「そうなんですか。……少し寂しいですね」

憲兵「感傷には浸らぬことをオススメするであります。艦娘は兵器、感情を向けるだけ無駄であります」

かちん

女提督「……そんな言い方はないんじゃないですか?」

ふるふる

憲兵「残念ながら、真理であります。一隻が沈み、二隻が沈み。そんな毎日のなか、沈み行く艦娘全てに悲しみを抱いては貴女の心はすぐに壊れるであります」

女提督「そんな……」

憲兵「昨日話した者が明日も話せるとは限らない。故に余計なことを頭にいれることはやめた方が良い」

女提督「……私は、犠牲はなるべくなら出したくありません」

憲兵「確か……貴女は前の鎮守府で艦娘を一隻も犠牲にしなかったことで勲章を授与していたのでしたな」

女提督「あ、あれ? 知ってるんですか?」

憲兵「えぇ。そんな貴女にはここの現実は辛いでしょうが……それが現実であります」

女提督「そんな」

ブー!! ブー!!

憲兵「艦娘が帰還したようでありますな」

女提督「………………」


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