9:名無しNIPPER
2017/09/10(日) 23:06:20.44 ID:ZNhdxt+t0
「嫉妬……いや、寂しいというか。うーん」
こうやって人間関係に頭を悩ませるなんて初めてかもしれん。いや、言うなら……。
こんな気持ちが私の中に眠っていたなんて思っていなかった。
亜利沙に出会えたことでいろいろな楽しかったり、胸焦がれるような思いをして。でもこんな胸がぐるぐるするような思いを抱えるなんて思わなかった。
「罪な女やなぁ。亜利沙も」
だから好きになったんかもな、と心の中で呟いて。私は亜利沙のアルバムを閉じる。ついでに亜利沙のカバンにしまっておいてやることにしよう。
これをいつも仕舞ったら通りにふるまって、雲行きが怪しいこの休日をハッピーなものにしたるからな、亜利沙。
重いアルバムをチャックを開いた亜利沙のカバンに詰め込んで……なかなか上手いこと入ってくれない。どうしたもんやろうか、とりあえず他の中身を取り出してみよう。
手をつっこんで、何か大きいものを見つけて「ふんっ」と、取り出して。
「うん……? アルバム、二つ目か? なんか雰囲気違うけど」
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