11:名無しNIPPER
2017/09/10(日) 23:07:37.99 ID:ZNhdxt+t0
「…………」
「…………」
カフェを出て帰り道を歩く。
夕焼けの中、画になりそうな情景なのに会話も特にない。
いつも通りに二人並んで歩いているのに、げんこつ一つ分もない距離が今日は遠い。
私と亜利沙を隔てているのはカフェでも味わった沈黙。だけどそれとは全くの別物で、ふとすると心地いいなんて思ってみたり。
だけどこの帰り道はずっと続くものじゃなくて、そしてこのまま解散なんて、いかんやろな。
ふぅ、と一つ息を吐きだして立ち止まり、亜利沙に向き合う。
振り向いた亜利沙の顔は……照れ、やな。私もそうかもしれん。
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