54: ◆z4l4K/HkZ2
2017/09/09(土) 02:17:16.86 ID:UExX3PfR0
「散らかってるのは衣類や食べ物のゴミだけ。それを片付けると、本当に何も無い。本当に人が生活してたのかどうか不安になるくらい。まるで囚人の部屋のような。テレビのリモコンなんて、電池が切れてた。休みの日はDVD観てるって言ってたのに」
「……」
「それで思ったの。貴方は自分の生活に対して無頓着すぎる。無精なんて話じゃない。あそこには、意思を持った人間は、住んでなかった」
「……」
奏の双眸が俺をしっかりと見据える。
黄色がかった、他にはなかなか見ない瞳の色だ。
75Res/35.32 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20