36: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/09/07(木) 21:33:22.95 ID:qeoTwk+V0
(あぁ、何度目だろうか、彼女の涙は)
(昔は全く見せなかったそれも、僕を信頼してくれるようになってから、何度か見せてもらったね)
周囲が戸惑いを見せる中、プロデューサーは彼女のそばにそっと立った。
(その涙だって美しいよ。でも――僕は見ていて辛い)
「あれ? まゆ、もしかして泣いちゃってます?」
少し屈んで、まゆに視線を合わせて、プロデューサーは微笑んだ。
「うん、涙が出てる。…………どうした?」
「まゆ、プレゼント、用意してたんです……」
「プレゼント?」
「はい、プロデューサーさんの」
そう言いながら、まゆは自分の涙を必死にぬぐった。
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