14:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:04:39.88 ID:+EtVRVLso
〜
ぴんぽーん♪
あかり「こんにちは〜」
櫻子「来たー! 入って入って!」
ちなつ「二人とも久しぶり〜♪」きゃっきゃっ
翌日。
昨日と同じように朝から櫻子の家にいて待っていると、涼しそうな夏らしい私服を着た赤座さんと吉川さんがやってきた。
赤座さんはお団子頭をそのままに後ろ髪を少し伸ばし、背も私と同じか私以上に大きくなっていて、昔よりも吉川さんとの身長差が開いているような気がした。吉川さんもすらっとした体躯がだいぶ大人っぽい。
櫻子「あー! ちなつちゃんメイクしてるでしょ!?」
ちなつ「ちょっとだけだよ? 日焼け止めの上からほんの少し」
櫻子「ほらー! みんなの目はごまかせても私の目はごまかせないんだからね!」
向日葵「べつに吉川さんはごまかそうと思ってやってるわけじゃないでしょう……」
あかり「お邪魔しま〜す♪」
四人で一緒に櫻子の部屋に入る。
この四人が一緒にここに集まるのは……いや、四人がこうしてあつまること自体、なかなか久しぶりのことだった。もしかしたら中学生以来かもしれない。
あかり「櫻子ちゃん大きくなったねぇ〜。少し髪も伸びたかな?」
櫻子「あかりちゃんこそー」
向日葵「お二人ともお綺麗ですわ」
ちなつ「向日葵ちゃんが一番綺麗だよ〜。昔からね♪」
向日葵「そ、そんな……///」
あかり「ふたりとも元気そうでよかった〜」
ちなつ「ほんとほんと。みんなもっと連絡ちょうだいよ〜、いつだって遊びに来るんだから!」
櫻子「あー……ちょっと忙しくて、去年はあんまり遊べなかったね。ごめんごめん」
あかり「学校大変なの? 櫻子ちゃん」
櫻子「いや、学校っていうか……」
ちなつ「じゃあバイト? そうだ、私もバイトしてるんだけど櫻子ちゃんのところの制服の子がよく来るよ〜」
向日葵「あ……」
吉川さんたちの話を聞くうち、私は重大なことに気づいてしまった。
どうやら櫻子は転校のことについて……この二人に、まだ報告をしていなかったらしい。
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