佐久間まゆ「悪い人でよかった」
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22: ◆Si5ECPaBLY[sage saga]
2017/09/07(木) 03:13:33.03 ID:c6PUDvkw0

加蓮「というか逆に知らなかったんだね。あんなに露骨に態度変わるのに」

奈緒「えー? そうだったかぁ?」

未央「Pが来た瞬間にテンションが五割くらい上がる姿は、さながら主人を想う忠犬だよねー」

奈緒「待てよ……ということは。凛が元気無いのって、Pに告白して振られたからじゃないのか!?」

加蓮「そうだね。というかさっきからそういう話をしてるんだけど」

未央「かみやん……」

卯月「……」

奈緒「だあああああ! なんだよ皆して! 何も分かってなかったのは私だけってかあ!」



卯月「…………なにも分かってなかったのは私も同じです」

未央「しまむー?」

卯月「私、なにもしてあげられなかった。凛ちゃんは悩んでるはずなのに……私は見て見ぬふりをしたんです……」

加蓮「それは……」

卯月「しょうがなくないです。友達だもん……。それなのに、私は……」

奈緒「……私、Pに話を聞いてくる」

加蓮「奈緒!」

奈緒「だってさ! 少なくともPさんは全部知ってたはずなんだ! 凛の気持ちも……! なのになんで……」

未央「全部知った上で……ってことなんじゃない?」

加蓮「凛が元気ないっていうことは……十中八九振られたんだろうし」

奈緒「そんなの……、そんなの知ったことかよ!」

卯月「……私も行きます」

加蓮「卯月まで! ちょっと落ち着きなって!」

卯月「だって、何もしないまま見てるだけなんて……」

加蓮「それで問題がこじれちゃったら意味ないでしょ!」

奈緒「加蓮! さっきお前『このままじっとしてるなんて』って言ってたじゃんか! それなのにじっとすることを提案するのか!」

加蓮「それとこれとは話が別でしょ! 知ってるのと知らないのじゃ差があるってことくらい、分からないかな!」

奈緒「分かりたくもないな! そんな勝手な価値観なんか!」

加蓮「勝手なのはどっちの方!?」

卯月「ふ、ふたりとも……」

未央「ちょっとふたりとも! しまむーが困ってるでしょ! しぶりんの前に、まずは目の前の友達のこと考えるのが筋ってもんじゃないかな!」

奈緒「っ……」

加蓮「……」




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