33:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 01:44:51.21 ID:+EtVRVLso
朝食を終えた私は家に戻り、初デートに向けてせいいっぱいのおしゃれをする。想定外に時間がかかってしまって、待ちくたびれた櫻子が家にやってきてしまった。
櫻子「まだー? おそーい」
向日葵「ごめんなさい、もうちょっと……ねえこの服で大丈夫かしら。こっちの方がいい?」
櫻子「いいよどっちでも〜」
向日葵「いいわけないでしょう。私はあなたの彼女なんですから。妥協したらあなたに失礼ですわ」
櫻子「か、彼女……///」
向日葵「……そういうことになるんですのよ。今日から」
櫻子「彼女……彼女かぁ……♪」ぎゅっ
向日葵「きゃっ、ちょっと! 変なところ触らないで!」
櫻子「だめだ私、選べない……どの向日葵も全部可愛い。ぜんぶ」
向日葵「もう……///」
紆余曲折あったけれど、最初から両想いだった私たち。
そんな私たちにとって、「告白」しあうことに何の意味があるのだろうと、ずっと考えていた。
今更そんなことしなくても、すでに想いは通じ合っている。
でも、それでも、きちんと想いを伝え合うことには、やっぱり大きな意義があったみたい。
ふにゃけた笑顔で甘えてくる櫻子を抱きしめながら、私はそう思った。
向日葵「さて、そろそろ行きましょうか」
櫻子「うん!」
可愛い可愛い、私の櫻子。
この桜は、「好き」という想いを注ぐほど、可憐な花を咲かせてくれる。
これからも、いろんな表情のあなたを見せてくださいね。
私たちは手を繋いで、新しい一歩を同時に踏み出した。
〜fin〜
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