【ミリマス】瑞希「優しく触れて」未来「いいのかな」
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◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2017/09/05(火) 23:40:47.99 ID:BR/KkC5P0
「でも、上手くできるかは自信ないよ?」
「構いません。そもそもが藁にも縋る思いです」
未来が訊くと、瑞希が答えた。
脱ぎかけのシャツはいつでも羽織りなおせるよう、両腕に引っ掛けたままで胸を張る。
(まっ、張ったところで本来のサイズがどうのこうの。見た目はそれほど変わらないが)
そんな瑞希を前にして、未来は左手のブラを握りなおすと空いた右手を器用にわきわきと動かして見せた。
右手の五本指が指の先から根元まで、一本一本がそれぞれ独立した生き物のようにリズミカルな柔軟を済ませると、
今度は芯が通ったように固まって、獲物を捕らえる鷹の爪の如く身構える。
「それじゃあ早速、遠慮なく」
外界とはカーテン一つで仕切られただけの、二人っきりの試着室。
未来が前に踏み出すと、それに合わせて瑞希が引いた。
トンと、彼女の背中が姿見に当たった音がする。
元より無かった距離を詰めると、未来は躊躇なく瑞希の鎖骨に指先を這わす。
「んっ」
他人に鎖骨を撫でられるのは、瑞希にとって初めてだった。
そしてポーカーフェイスで通る彼女でも、羞恥に頬を染める時がある。……つまり今だ。
未来の"行為"を直視しないよう瑞希は顔を背けると、
そのさわさわとしたこしょばゆい感覚に耐え忍ぶよう小さく身じろぎ眉を寄せた。
そんな瑞希の反応を、未来は興味なさげに一瞥すると。
「ここで合ってる? 瑞希ちゃん」
「……は、はい。鎖骨には、鎖骨リンパがありまして――」
「とにかく揉めばいいのかな。それとも押すの? 摘まんでみる?」
「スライド……。さするように刺激してほしいかと」
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