【ミリマス】瑞希「優しく触れて」未来「いいのかな」
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10: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/06(水) 00:01:23.28 ID:dmdXvqiZ0

「……鎖骨は十分ほぐれました。できたら次は、別の場所を」

そしてまた、未来にとって幸運なのは瑞希がマッサージの続行を自ら願い出たことだ。

これには未来よりも数年お姉さんである彼女の方がより
"秘め事"に関心があったため……なんて建前で飾るのはもうよそう。

彼女の本音を語ってしまえば、思わぬ未来の
テクニシャンっぷりにすっかり心奪われてしまっていたのである。

何を隠そう既にこの時、この段階で!

事実、こうして未来が答えを渋っている間にも瑞希の顔には恥ずかしさだけではない感情が
――不安と躊躇い、そして戸惑いに加えて隠し切れない期待と少しの切なさがだ――複雑に混ざり始めているのが見て取れた。

……そう、見て取れることが重要だ。
何せ彼女はポーカーフェイス。

普段は無表情な真壁瑞希の口元が、その瞳が、張りのある頬に整えられた眉までもが
感情と言う名のコスメによって艶やかにメイクアップされていたのだから。

……と、言うワケもあり未来の頭が
「見たい! 知りたい! 凄く気になるっ!!」なんて興味で一杯になるのも至極当然のことだった。

同時に、「彼女は凄くいい人だぞ」という思いも浮かぶ。

や、瑞希が親切な先輩(この場合、年上としての)であることは未来も既に知っている。

お菓子もくれる、手品もできる、勉強だって教えてくれる。だが、彼女はなにより未来に優しい。


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