【デレマス】白菊ほたる「夜更かしと、藍子さんとのオセロ」
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13:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/04(月) 02:35:22.71 ID:mR3a0gwl0

「だいぶ遅くなっちゃいましたね。ほら、月が綺麗ですよ」

指を差されて視線を少し上に向けると、円なそれが白熱灯のように輝いていた。

以下略 AAS



14:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/04(月) 02:36:57.45 ID:mR3a0gwl0

何となく眺めていたくなって、片付けの手は止まってしまった。
椅子を窓の方に向けて、空を仰ぐ。

そのまま眠ってしまいそうなくらい、静かな時間が流れていた。
以下略 AAS



15:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/04(月) 02:38:12.80 ID:mR3a0gwl0

「私ね、ほたるちゃんと出会ったとき、『暗い夜みたいな印象の子だなぁ』って、思ったんです」

藍子さんは、半ば独白のように語りを進めている。
そんな彼女の心の声に、私なりにしっかりと頷く。
以下略 AAS



16:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/04(月) 02:42:16.51 ID:mR3a0gwl0

「ほたるちゃんは、『月』みたいですね」
「月……?」

彼女は続ける。私も、より深く聞き入る。


17:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/04(月) 02:47:34.35 ID:mR3a0gwl0

「月は、夜道を歩く人達には欠かせない存在なんですよ。それこそ、今みたいに電灯が無い時代には、かなり重宝されていたって聞きます」
「そんな、私なんか……」

あまりに自分に合わぬ誇大な例えに、違和感を覚えてしまう。
以下略 AAS



18:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/04(月) 02:49:03.47 ID:mR3a0gwl0

私が、希望。私が、誰かを照らす月……?

「なんだか、しっくりこないです……」
「まあ、私の想像も入っていますけどね。でも、きっと……」
以下略 AAS



19:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/04(月) 02:50:33.59 ID:mR3a0gwl0

しかし、こうして真っ直ぐに褒められるのも、なんだかくすぐったく感じる。

本当に、この人は、人を幸せな気分にさせるのが上手い。
それこそ、周りの人達を暖かく照らしてしまうような――。
以下略 AAS



20:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/04(月) 02:52:27.51 ID:mR3a0gwl0

もう一度、時計に目をやる。
時刻は午前二時三十分、かなり夜更かしをしてしまった。

「さて、片付けましょうか」
以下略 AAS



21:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/04(月) 02:53:41.16 ID:mR3a0gwl0

 ああ、まだこの幸せが続けばいいのに。
 でも、明日もきっと、良い事あるよね。
 
薄れる夏に期待を抱きつつ、この夜の一幕に、瞼を閉じた。
以下略 AAS



22:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/04(月) 02:55:02.02 ID:mR3a0gwl0
終わりです。ありがとうございました。
短くてすみません。

HTML化、依頼してきます。



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