127:名無しNIPPER[saga]
2017/09/02(土) 19:24:52.22 ID:4RLwC4O6O
――昼休み、屋上
まどか「ほむらちゃんは知ってたんだよね・・・どうして教えてくれなかったの?」
ほむら「前もって話しても、信じてくれた人は今まで一人も居なかったわ」
まどか「キュウべぇはどうしてこんな酷いことをするの?」
ほむら「あいつは酷いとさえ思ってない、人間の価値観が通用しない生き物だから」
ほむら「何もかも奇跡の正当な対価だと、そう言い張るだけよ」
まどか「全然釣り合ってないよ・・・あんな体にされちゃうなんて」
まどか「さやかちゃんは、ただ好きな人の怪我を治したかっただけなのに・・・・・・」
ほむら「奇跡であることに違いはないわ」
ほむら「不可能を可能にしたんだから」
ほむら「美樹さやかが一生を費やして介護しても、あの少年が再び演奏をできる日は来なかった」
ほむら「奇跡はね、本当なら人の命でさえ購えるものでは無いのよ」
ほむら「それを売って歩いてるのがあいつ」
まどか「・・・・・・」
まどか「さやかちゃんは・・・元の暮らしには戻れないの?」
ほむら「人には出来ることと出来ないことがある。魔法少女であってもそれは変わらない」
ほむら「私や藍が如何に尽力しようと、結局は美樹さやか自身が折り合いを着けるしかない」
ほむら「あなたには彼女を救う手だてなんて無い、あなたが引け目を感じる必要もない」
まどか「ほむらちゃん・・・どうしていつも冷たいの?」
ほむら「そうね・・・・・・きっともう人間じゃないから、かもね」
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