龍崎薫「みんなー!ウミガメだよー!」市原仁奈「その5でごぜーます!」
1- 20
334: ◆Uziy.AhwOc
2017/09/10(日) 01:11:17.54 ID:4qzEZfjcO
何という男だろう?あれほど情熱的な言葉を私にかけてきたのに?信じられない!彼に対する苛立ちが無性に高まる。

でも…彼に真っ正直に訴えられる訳があるか!?「ちょっと格好が変わった位で気付いてくれなかったなんてー」などと、そんな、…恋する少女のようなことを!?

その時彼女は、自分が自分の思っている以上にクローネPに入れ込んでいることに気付いた。しかし、その時の彼女の気持はクローネPへの不信感で一杯だった。愛情と不安。最悪の組合せだ。

一度疑ってしまうと、疑いは深まり、視野も狭くなる。彼女の思考は、どんどんと悪い方向へ進んでしまう。

あの言葉の数々も、もしや全くの打算だったのか?そういえば最近はそのようなアプローチは仕掛けてこないし…
彼はこちらに媚びるつもりでアプローチをかけていたのに。私は何でもないようなふりをして、その実心のなかで勝手に一人で舞い上がって…

自分が情けない。

彼のことを今までのようには信じられない。



…かくして、彼女はクローネPと衝突するようになってしまった。
彼女の性格上、クローネPに全てをさらけ出すこともできない。
改革の先導たる常務と、元々やっかみを向ける者も多く、更に真っ先に常務の味方をしたクローネPが「イイ仲」であるなどという噂が広まれば、落ち着きつつある社内が再び混乱しかねないので、誰かに相談も出来ない。
クローネPもクローネPで、常務に嫌われるのを恐れ、彼女の内面に突っ込むような行動は取れない。

かくして、両者のわだかまりが解消されるきっかけもなく、不和は高まるばかり…ということになってしまった。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
667Res/166.25 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice