5:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/30(水) 16:43:05.15 ID:30zE7OjdO
「きっと気付かれませんよー……それに事務所の人たちにならべつにー……」
「まあ、ここから車へ乗るまでだけの道中ではあるけど……それでも絶対誰にも会わず気付かれないとは言えないし、それに身内とはいえ外へは出なくても中で問題にはなるでしょ。それこそ、愛梨の担当から外されるようなことになったり」
「それは、絶対に嫌……ですけど……」
「僕も嫌だ。……だからね、ほら。聞き分けて」
「むー……」
「愛梨、良い子だから」
「…………分かりました。でも、その代わり」
「代わり?」
「ぎゅう、って……あとで……家に着いたら、お別れする前にぎゅーって思いっきりハグしてください」
「ハグね」
「はい」
「……まあ、分かった。それなら」
「ありがとうございます。……それと」
「それと?」
「他の人にバレないため、なんですよね? バレちゃうとよくないから、だから脱がなきゃダメなんですよね?」
「そう、だね。うん」
「……なら」
「っ!」
「…………むぅ。プロデューサーさんにそっぽ向かれちゃいました……」
「……いや、それは向くでしょ。……というか、愛梨、それ」
「バレたらダメなんです。だったら、それはちゃんとしっかりしなきゃ。……プロデューサーさんが外へ出ようとして扉を開けたら、そのとき中の私を見られちゃうかもしれません。……だからダメ。プロデューサーさんは出ちゃダメです。私が脱いで、着替え終わるまで、ずっとそこにいてくれないと……」
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