312: ◆/tT5hkyI4g[saga]
2017/10/04(水) 20:48:38.43 ID:4vaHGXF9O
拓海が出かけて1時間ほど経った頃。
ガチャッ
「プロデューサー、おっはよ〜★」
と、若く元気に満ち溢れた声で挨拶してくれたのはカリスマJKアイドル城ヶ崎美嘉の妹、ちびギャルアイドル城ヶ崎莉嘉だ。
「おう、莉嘉か、おはよう」
「……うん!今日は凸レーションでミニライブだよね!?プロデューサーは来るの!?」
「すまん、俺は今日は一日ここでデスクワークなんだ。きらりの言うことをちゃんと聞くんだぞ?」
「そっか……わかった!絶対盛り上げてくるからプロデューサーも頑張ってね!」
「おう!成功するって信じてるぞ!みんなの力は俺がよくわかってるからな!」
「……」
まるで落ち着かない子犬のようにはしゃいでいた莉嘉が急にその挙動を止めた。
「?どうかしたか?」
「ホントに?」
「?」
「プロデューサー、本当にアタシたちのことわかってくれてる?」
「……勿論」
彼女たちのことを考えなかったことなんて殆どない。それだけは誓って言える。
「……お仕事行ってくるね」
そう一言告げ、自慢の金色のツインテールを揺らしながら仕事に向かってしまった。
……拓海と同じだ。話が終わって出ていくときになると元気がなくなっているように見える。となれば、もっと現場までついていった方がいいのかも知れない。
ブブーッ
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