202:名無しNIPPER[saga]
2017/09/19(火) 20:40:32.43 ID:k1yJYnNv0
でも、駄目でした。
首を吊っても、縄が切れました。
手首を切ろうとしても、刃がなまくらみたいに切れなくなりました。
薬をたくさん飲んでも、意志とは無関係に吐きました。
飛び降りも、入水も、感電も、練炭も、全部駄目でした。
怪我をして苦しくて痛くて、それでも不思議と死ねなかったんです。
何度試しても駄目で、それでも早く死にたくてまた試して。そうして、プロデューサーさんが現れて。
本当はアイドルに興味なんてこれっぽっちもなかったですけど、話を聞いてる内に気付いたんです。
私がみんなに消えて欲しいと思われてるのに、死ねないことが不幸なんだと。
疎まれて、私自身も死にたいのに、死ねないことそのものが不幸なんだと。
だから、変えればいいんです。
いなくならないで欲しいと、みんなから愛される存在になれば、私はようやく天国へ旅立てるはずだって。
ここまで読んでくれたプロデューサーさん、ライブは盛り上がってますか?
プロデューサーさんは、私に死んでほしくないと思いますか?
そう思ってもらえたら嬉しいです。
だって、それで私は死ぬことができるんですから』
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