151: ◆K5gei8GTyk[saga]
2017/09/10(日) 16:08:26.22 ID:xaav314N0
「ねえ、文香」
事務所のソファに腰かけて本を読んでいると、なにやら声がかかりました。
「五十二ヘルツの鯨って、知ってる?」
声のする方に目線を向けると、いつの間にか奏さんがすぐそばにいました。
湯気の立つマグカップを啜りながら、微笑んでいます。
一言も返せないでいると、彼女はそこから更に相好を崩しました。
私には、わけがわかりませんでした。
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