120:77/183 ◆E.Qec4bXLs[saga]
2017/09/01(金) 23:10:12.06 ID:+FZOeqSl0
P「(リビングだ・・・そこなら携帯電話も冷蔵庫も玄関への道も・・・)」
果たして俺は生きていた
椅子から倒れ、冷蔵庫の瓶も盛大に転げていったのにも関わらず
今こうして、少しずつスタドリを飲み、腕の力だけで床を移動している
P「(歌鈴がスタドリの空き瓶で転んだ時のことを思い出すぜ・・・)」
エジプトのピラミッドの時に、イースター島のモアイの時に
それは大昔の人間が巨大な岩を運搬するための手段
俺は床にうつぶせに倒れてしまったが、そこから床と体の間にスタドリの瓶を敷いていったのだ
空き瓶が転がると同時に体が前に進むように、いくつもいくつも敷いていく
こうして床と自分の間の摩擦を無効化すれば弱った腕の力でも進めるというわけだ
一本飲んでは体の下に押し込んで、腕の力を振り絞って床を押す
P「(うおお・・・根性だ・・・地面を泳ぐんだ・・・)」
櫂の水泳や麻理菜のサーフィンをイメージする
飲みながら廊下に置いていく、飲みながら廊下を進む
どうしてこんなに広い廊下なんだろう、広い家を買ったからか
イヴのように質素な住まいにしておくべきだったのか
乃々や輝子のように狭いテリトリーに満足しておくべきだったのか、答えはわからない
P「(体重がかかってお腹が痛い・・・しかし背中には包丁が・・・)」
妙な諺だが「腹に背は代えられない」ということか
だが、腰の方がもっと痛いので耐えられる
菜々だって腰痛に悩まされながらもステージに立ったのだ、プロデューサーの俺が弱音を吐くわけには行かない
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