116:57/183 ◆E.Qec4bXLs[saga]
2017/09/01(金) 23:04:55.55 ID:+FZOeqSl0
俺の仕事部屋は無駄に広い。壁から入口まで5メートル以上はある
手持ちのスタドリがなくなったせいで背筋が寒くなってきた
血が足りなくなってきたのを感じる
P「着いた・・・!」
思わず手を伸ばそうとして、腰に激痛が走った
嘘である。
激痛はずっとそこにいる。それがよりひどくなっただけだ
高級マンションの部屋は大きいが冷蔵庫は予想外に小さい
P「座ったままでは開けられない・・・」
そうだ、いつもはしゃがんで開けていたんだった
俺はさながら車椅子生活中の腰痛持ち、前傾もできない
バリアフリー、という言葉が浮かんだ
あとクラリスの慈愛顔も連想した。あまねく人々に平等な愛を
P「何か、何かないか・・・」
ピチョン
滴った血がやけに大きな音を立てた
タイムリミットは近い、スタドリを切らすとゼロになる
汗が止まらない。首が痒くなってきて思わず掻いた
指にネクタイが引っかかる。ニュージェネの子達が選んでくれたものだ
自宅でも仕事スタイルだったことに今更、思い至った
P「・・・・・・」
案を一つ思いついた。
ネクタイを慎重に解いていく
噴き出す汗で指が滑る
響子が整えてくれた結びをほぐす
そして体から外したネクタイを一本の紐のように構える
むつみがロープを持ったときのように
そして時子の鞭のように振るった
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