【トトリのアトリエ】ミミ「こんなことはこれっきりにしてよね」
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6:名無しNIPPER[saga]
2017/08/27(日) 13:18:40.52 ID:SC7wIBIj0
 次の日の朝には、視界の悪い森をようやく抜けることができた。ほとんど開けた小高い丘だ、森に比べればはるかに歩き易い。ここまで来てしまえば、明日中には街に着くだろう。森から出たところでトトリの重みは変わったりはしないが。直接注いでくる、強すぎる日光を遮断するために帽子と上着を着る。
 
「やっと森を抜けられたね。もう少しだけ頑張って」
「言われなくてもそうするわ」

 暑い。

 足取り重く丘を進む。涼しい森の中を進んでいたこともあるだろう、堪え難い暑さだ。照らされる日光は全身を汗で濡らす。トトリを背負う腕が重く地面に落ちそうになる度、なんとか持ち上げる。

 暑い。トトリを背負っていることを差し引いても、今日はとくに暑すぎる。

 目に入る汗が鬱陶しい。人を一人背負うだけでこうも違うのか。トトリは急に静かになっているが、そんな気遣いは必要ない。


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