【モバマス】カワイイボクらは斃れない【アニデレ】
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31: ◆ZDnQS3y4DE[sage]
2017/09/11(月) 21:20:05.36 ID:XXc1U1OjO
プロジェクトの進行は、既に美城常務の手によって、スケジュールからスタッフ、会場の手配まで一切の穴も無く構成されていたため、新たな担当者がやらねばならないことはほとんど無かった。
変更点といえば、楽曲の提供側が幸子たちを気に入った為に、彼女たちにあわせて歌詞や曲の一部を改変したことぐらいだろうか。それも幸子たちの能力によって、余りに余ったレッスンスケジュールを30分も埋めることはできなかった。
もはや成功が確約されたプロジェクトである。ユニットのお披露目と新曲の発表を行った最初のイベントは大盛況となった。
しかし、イベントを終えて撤収の準備をしていた輝子は浮かない顔をしていた。
「どうしましたか?今回のライブは目立ったミスも無く、ボクたちの魅力を最大限表現できたとおもいますよ?」
幸子が輝子に声をかける。幸子にとっても今回のイベントは満足のいくものだった。これほどトラブルも無くすべてが予定通りに動く仕事は彼女にとって初めてであった。
イベントというものは大勢の人が数日から数カ月の間、同時に動くことになる。どんなに綿密に組まれた計画でも必ずどこかにほころびが出るものだ。
ところが、常務の用意したスケジュールは、ある程度の余裕が持たせてあり、いくつかのサブプランも用意されていた。
そのためスタッフのミスや業者の不備が発生しても、スケジュールに大きな影響を与えることは無かった。
もったいない。幸子はそう思っていた。
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