晩夏にほどける
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42: ◆K5gei8GTyk[saga]
2017/08/24(木) 22:53:06.55 ID:fLR/Lwcb0


 とん、という微かな音と共に、柔らかな質感。そしてすぐそばから漂う、くだもののような香り。


 気が付いた時には、彼女のおでこがおれの肩に預けられていた。

「だめ、寝ちゃう」

 ぱっと顔を上げて彼女が無邪気に笑う。重そうな瞼を擦って、何度か瞬きをした。


 そうして嬉しそうに小さく笑ってから。



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