晩夏にほどける
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26: ◆K5gei8GTyk[saga]
2017/08/24(木) 22:35:53.45 ID:fLR/Lwcb0
「そんなら、目玉焼きには、なにかけとう?」

「醤油ですね」

「あ、うちも同じ。じゃあ、最近泣いたことある?」

「……いや、ないですけど、ていうかなんですか、これ」

 若干楽しげな彼女に、質問の意図を尋ねた。


「なにって、聞きたかことあるって言うたとね?」

 首を傾げて彼女が答える。

「いやでも好きな食べ物とか、目玉焼きがどうとか、なんでそんなことを?」


「んん……えっとね」

 言葉に詰まった彼女は、照れた幼子のように、口角を少し上げてはにかんだ。
 いつもなら、あまり見かけることのない表情だった。



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