22: ◆K5gei8GTyk[saga]
2017/08/24(木) 22:31:29.01 ID:fLR/Lwcb0
「でも、たまには息抜きも必要たいね」
「息抜き、ですか」
「疲れ切ってから休むんでは遅いんよ。そうなる前に休まんと意味が薄か」
曖昧な笑みを浮かべて、彼女が呟く。
それからグラスを傾けつつ、言葉を重ねた。
「全部に言えると。踏ん切りがつかんままずっとおっても、いたずらに時間ばっかしすぎよう」
「……言いたかことも言えんまま、終わるから」
「なんや、深いこと言わはりますね」
「最近そう考えるようになっただけで、別に深くもなんともなかと」
そう言って彼女はグラスを空けて、同じものを注文した。
受け取ったそばから、グラスをぐいと傾けていく。
いくら彼女にしたって、少しペースが早すぎるんじゃないかと思った。
54Res/25.11 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20