1:名無しNIPPER[saga]
2017/08/24(木) 00:46:31.04 ID:H5zUtyUi0
けものフレンズ×火の鳥
シリアス注意です
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2:名無しNIPPER[saga]
2017/08/24(木) 00:47:14.82 ID:H5zUtyUi0
×暦××××年――――
地球は急速に死にかかっていた
3:名無しNIPPER[saga]
2017/08/24(木) 00:47:56.61 ID:H5zUtyUi0
だが、いまでは
わずかに点在する沼と、生えてはすぐ枯れていく
果てしない下草の荒れ地だけが残っていた
4:名無しNIPPER[saga]
2017/08/24(木) 00:48:43.07 ID:H5zUtyUi0
「アサダヨ」
「ん………」
「アサダヨ、ハカセ」
5:名無しNIPPER[saga]
2017/08/24(木) 00:49:21.44 ID:H5zUtyUi0
ハカセ、そう呼ばれるこの世捨て人は、荒れ果てた地上にある観測ドームに、生物学的な研究所を作り、そこで一台のロボットと共に生活していた。
ハカセ「おはようなのです、ツチノコ」
ツチノコ「ヴァア―――!!ナンだいきなり!」
6:名無しNIPPER[saga]
2017/08/24(木) 00:50:02.40 ID:H5zUtyUi0
ハカセはボスにその旨を記録するように指示をした。
ツチノコはそんな二人を見つめていたが、おもむろにこう切り出した。
ツチノコ「ハカセ、世の中ってすばらしいんだろうな。ツチノコとは言えども、もうこの筒の中はあきあきした。外へ出てみたいんだ」
7:名無しNIPPER[saga]
2017/08/24(木) 00:50:35.57 ID:H5zUtyUi0
ハカセは酷く逡巡したが、最後にはボスに指示を出した。
ハカセ「………サンドスター溶媒を抜いてください。臍帯コードをはずして、試験管壁を上へ」
ツチノコ「お、おお………」
8:名無しNIPPER[saga]
2017/08/24(木) 00:51:10.85 ID:H5zUtyUi0
ツチノコ「ハカセ!見てくれ!オレは外の世界を歩いている!」
ツチノコはよたつきながら数歩前に進んだ。しかし、そこで苦しそうに悶え膝をついた。
9:名無しNIPPER[saga]
2017/08/24(木) 00:51:53.35 ID:H5zUtyUi0
ハカセ「ツチノコ………、やっぱり、おまえも、だめでしたか………」
ハカセ「神様!!憐れみたまえ!!」
10:名無しNIPPER[saga]
2017/08/24(木) 00:52:45.55 ID:H5zUtyUi0
その時、ハカセはドームの外に強く黄金に光る物を見つけた。それは鳥の形をとりながら、こちらへと近づいてきていた。
ハカセ「鳥………? なぜこちらをみつめるのです?ドームの中に入れてほしいのですか?」
11:名無しNIPPER[saga]
2017/08/24(木) 00:55:29.86 ID:H5zUtyUi0
(あなたの訴えを聞いてやってきました)
ハカセ「………テレパシー?話しかけているのはおまえなのですか?おまえは神の使いなのですか?」
(ちがいます。………分身なのです)
12:名無しNIPPER[saga]
2017/08/24(木) 00:56:02.76 ID:H5zUtyUi0
(私が道案内しました。その人間は今ここに来ます)
そのころ、吹雪が吹きすさぶ、厳しい雪原を、
ひとりの人間と一匹のけものが、いまにも倒れそうになりながら、歩いていた。
13:名無しNIPPER[saga]
2017/08/24(木) 00:56:52.14 ID:H5zUtyUi0
続きはまた次の夜に
14:名無しNIPPER[sage]
2017/08/24(木) 17:21:46.81 ID:RDIl8ZDDo
この編のロック大好き
きたい
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