球磨「面倒みた相手には、いつまでも責任があるクマ」
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645: ◆AyLsgAtuhc[saga]
2017/08/26(土) 19:00:02.31 ID:xlUQQs3U0


制帽を被り直した提督は、常装冬服の上に整然と着込んだ幹部外套を夜風にはためかせながら、操舵室の外、艇尾甲板へと静かに躍り出る。

そして白息を凍らしながら、一面をぐるりと見渡してみた。


南の空では、涙ぐむ蒼い目玉を抱いた小犬座が、亡き主の帰りを待ち、夜空を思い惑っていた。

また反対側の北の空では、大熊・小熊座の親子が、毎晩休む事もせず、夜空を駆け抜けていた。


そして哨戒艇の電燈と降り注ぐ月光と星彩以外、辺り一面に光は無く、遠くを見渡してみると、水平線の先が黒く沈んでいた。

それを見た提督は、視界がぐらつき、思わず身震いし、考えたくもない考えが脳裏を過ぎった。




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