球磨「面倒みた相手には、いつまでも責任があるクマ」
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20
271
:
◆AyLsgAtuhc
[saga]
2017/08/23(水) 00:55:00.48 ID:sdjKegg/0
球磨のその笑みを見て、そして球磨が口にした名前を聞いた提督は、自分自身の浅はかさを呪った。
提督は、自身が今まさに目の前に居る「艦娘・球磨」の深淵を覗こうとしているのだと、直感的に気付いた。
以下略
AAS
272
:
◆AyLsgAtuhc
[saga]
2017/08/23(水) 00:56:55.15 ID:sdjKegg/0
そう、提督は、球磨がこの先語るであろう、この娘の「最期」を聞きたくなかったからだ。
以下略
AAS
273
:
◆AyLsgAtuhc
[saga]
2017/08/23(水) 00:57:22.00 ID:sdjKegg/0
――今ならまだ、引き返せる。
以下略
AAS
274
:
◆AyLsgAtuhc
[saga]
2017/08/23(水) 00:58:32.10 ID:sdjKegg/0
「……」
以下略
AAS
275
:
◆AyLsgAtuhc
[saga]
2017/08/23(水) 00:59:42.30 ID:sdjKegg/0
――ここで逃げたら、この先、僕は一生、この娘に顔向け出来ないだろう。
以下略
AAS
276
:
◆AyLsgAtuhc
[saga]
2017/08/23(水) 01:01:41.77 ID:sdjKegg/0
提督は球磨のその目を見て、球磨の懇願に応えるべく、話の続きを聞く事を躊躇うもう一人の自分を心の中でぶん殴り、球磨に悟られない様、自身の太腿を血が滲むほど強く抓り、そして現実を見据える決心をした。
以下略
AAS
277
:
◆AyLsgAtuhc
[saga]
2017/08/23(水) 01:03:21.16 ID:sdjKegg/0
夢で見た「少将」以上に、提督はこの人の名前を史料で知っていた。
何故ならこの艦長、「杉野修一海軍大佐」は、「杉野はいずこ」で有名な日露戦争の旅順港封鎖作戦で戦死した杉野孫七兵曹長の息子、また「戦艦・長門」の最後の日本人艦長でもあり。
以下略
AAS
278
:
◆AyLsgAtuhc
[saga]
2017/08/23(水) 01:05:25.38 ID:sdjKegg/0
そして、1944年1月11日。
以下略
AAS
279
:
◆AyLsgAtuhc
[saga]
2017/08/23(水) 01:06:20.29 ID:sdjKegg/0
「艦長だけじゃない、その時一緒に居た水兵たち、あの人達の事は一人一人、今でもしっかりと覚えている。あの日の出来事は、今でも鮮明に覚えている」
以下略
AAS
280
:
◆AyLsgAtuhc
[saga]
2017/08/23(水) 01:08:57.44 ID:sdjKegg/0
「その日のインド海上の空は、雲一つない快晴で、絶好の訓練日和だった……以前から『敵潜水艦がマラッカ海峡で目撃された』という情報が入っていた為、それに備えるべく、シンガポールのセクター軍港から『駆逐艦・浦波』と出港、対潜戦演習を行っていた……その訓練中、見張員の一人が潜水艦の潜水鏡が一瞬、海に出ていたのを発見した……直ぐにその事を上官である曹長に報告したが、曹長はそれを『見間違え』で済ませてしまった……それが運命の分かれ道だった……その判断を下した曹長も、悔やんでも悔やみきれないだろう……それから40分後、潜水艦から魚雷が発射された……直ぐに戦闘を告げるブザーが艦内に鳴り響き、球磨は取舵一杯で回避を始めたが……間に合わなかった……」
以下略
AAS
281
:
◆AyLsgAtuhc
[saga]
2017/08/23(水) 01:10:37.86 ID:sdjKegg/0
「右舷艦尾に魚雷が二発命中……今度は、爆発した……後部機械室と艦尾は一瞬にして火の海に包まれた……皆一様に『諦めるな』と叫んで、懸命に消化活動を行っていた……でも予想以上に火の回りは早く、甲板に搭載していた爆雷に誘爆、そして大爆発が起き、杉野艦長は直ぐに『総員退艦』命令を下した……しかし幾ら球磨が祈っても、時間は待ってはくれなかった……命令の直後、球磨は艦尾から沈んで行った……それが、たった12分の出来事だった……あっという間だった……脱出に間に合わず、球磨と運命を共にした水兵も居た……」
以下略
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