球磨「面倒みた相手には、いつまでも責任があるクマ」
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197: ◆AyLsgAtuhc[saga]
2017/08/22(火) 22:39:40.54 ID:a8pmz1XW0


「……とは言うが、実際はそんな簡単に割り切れる話じゃないんだ。歴史は常に次の時代の潮流に合わせて書き換えられる。帝国が悪い、米英が悪い。そんな短絡的な問題じゃない。元来、絶対的な真理なんて、誰もがおいそれと証明できる訳がない。何が正しいか、間違っているか何て、時代や地域よって変わる。だが……」


そう言いながら少将は、先程火を付けたばかりの煙草を、さっさと足元の灰皿に押し付けた。


「もし正しい事があるとすれば、それは極めて個人主義的な思考、個々の信念……即ち、清らかな想いだけだ」

「……清らかな想い?」


そうして少将は踵を返し、軍艦・球磨の羅針艦橋付近を見据え、口を開いた。


「そうだ。それは時に他者の想いとぶつかり合い、どちらかが負けるという、自然淘汰の一幕に過ぎん。自分が想いを抱き、正しいと信じた結果だ。結果がどんな形であれ、責任は自分自身で負わねばなるまいて」


軍艦・球磨の艦橋を見据えた少将の目は、真剣であった。




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