球磨「面倒みた相手には、いつまでも責任があるクマ」
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181: ◆AyLsgAtuhc[saga]
2017/08/22(火) 22:11:06.60 ID:a8pmz1XW0


少女の満面の笑みの返答に、「気恥ずかしい」と言わんばかりの柔らかな笑みを浮かべた少将。

ふいと少将は、とある文豪の随筆にあった『檣(マスト)の上へ帽子をかぶつてゐる軍艦』という紀行文の一節を思い出し、少女が軍帽を被り、こちらに向かって手をぶんぶんと振いている軍艦・球磨の姿を連想した。


「ふと思ったのだが……球磨型、つまり同型艦は、球磨も含め五隻存在している筈だ」

「そうだ。多摩、北上、大井、木曾、そして球磨の五隻だ」

「球磨みたいに話せる軍艦は、この中には居ないのか?」


それもあってか少将は、軍艦・球磨に疑問を投げかけた。


「一緒になる事は多々あった。だが、いくら呼びかけても、うんともすんとも返事しない」


そう尋ねられた軍艦・球磨は、暫く考えた後に、しょんぼりと口を開いた。




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