【モバマス】白菊ほたる「私は、黒猫が苦手です」
↓ 1- 覧 板 20
15: ◆cgcCmk1QIM[saga]
2017/08/20(日) 15:59:44.94 ID:7paV1WT90
●月曜夜 事務所前
ほたる「ロケ、お疲れさまでした……はい、ペロさんを、お返しします」
雪美「うん……ペロ……おいで?」
ペロ(するりと雪美の腕の中に戻って、満足そうに喉を鳴らす)
雪美「ありがとう……ペロも、そう言ってる……」
ほたる「ううん、私の方こそ―――あの、聞いて、いいですか?」
雪美「……?……」
ほたる「私にペロさんを預けたのは。ペロさんがそうしろって言ったからだ、って」
雪美「……そう……ペロの、お願いだったから……」
ほたる「ペロさんは、どうして私のところに来たいと……?」
雪美「……ペロは、ね……」
ほたる「……」
雪美「ペロ……あなたに……自分は怖い猫じゃないよって……言いたかったの」
ほたる「……!」
雪美「だから……ステキなもの、いっぱい見せるって……張り切ってた……」
ほたる「……本当に、素敵なもの、たくさん見せてもらいました」
雪美「ペロのこと……もう、怖くない。ね?」
ほたる「―――はい。とっても素敵な、猫さんでした」
ほたる(ペロさんは、自分は怖くないって、証明しようとしました)
ほたる(―――私は、どうだったでしょう)
ほたる(不幸を呼ぶ、不吉だ、って言われて。黙ってしまって―――黒猫が、不吉な猫になったときのように。自分でも、そうじゃないかと思うようになって)
ほたる(もしもあのころ、『違うよ』って)
ほたる(私は怖くないよって言っていたら。もしかしたら何かが違ったのでしょうか)
ほたる(―――ううん。あのころ、じゃなくて。今だって)
22Res/18.92 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20