卯月「拝啓、忌まわしき過去に告ぐ絶縁の詩」【偶像喰種・外伝完結編】
1- 20
359: ◆AyvLkOoV8s[saga]
2017/10/03(火) 23:37:20.15 ID:fRPw4LRD0

アーニャ「……ニキュウ?」

「! あんたは、蘭子ちゃんと同じシンデレラプロジェクトの……」

アーニャ「……アーニャも、あなたを見たことあります」

アーニャ「だれかの、プロデューサー」


アーニャ「……本当に、346プロのプロデューサーは……人間のアイドルを、殺そうとしていたんですね」


「……」


「……ちがうさ。いや、確かに最初はそのつもりだったが」

「よく見ろ、ここは檻の中だ。喜んで担当アイドルを殺そうとしてる奴が、こんなところにいるもんか」

「たとえ人間でも……担当したアイドルを危険に追いやりたいプロデューサーなんか、この346プロにはいない」


「笑いたいなら笑ってくれ。俺たち二級Pは、弱いから」

「弱い奴に喰種アイドルのプロデュースはさせられない。二級Pは人間のオーディションやスカウトに回される」

「周辺組織へのエサ探しだ」

「その子へのプロデュースだって、ただのカモフラージュ」

「いつか出荷されるだけだってのに、必死こいてレッスンやってるのを見守って」

「ムダになるって分かってるのに、仕事みつけるために走り回って」


「それでな。皆いつの間にか、担当アイドルに情が湧いてくるんだ」

「自分に守ってやれる力もないのに、どうかこの子が財産に選ばれませんようにって、毎日祈るようになるんだ」

「だから……蘭子ちゃんだったか。あの子が来てくれて、このクソみたいな組織を潰してくれて、二級Pの皆は感謝してる」

「実際は俺達も一緒に痛めつけられたが……これは何もしなかった罰だと思うことにする」

「むしろ、お釣りをあげたい気分だ」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
489Res/390.44 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice