卯月「拝啓、忌まわしき過去に告ぐ絶縁の詩」【偶像喰種・外伝完結編】
1- 20
334: ◆AyvLkOoV8s[saga]
2017/10/01(日) 18:41:43.87 ID:McMGTohp0

――――――――――――――――――――



『彼はとても可哀想な男だ』


『最初から彼は、アイドルの幸せを一番に願って行動し続けた』

『はじめに担当したアイドルに対しても、それは変わらない』

『だが、彼や彼の大切な人が生きるには……世界は残酷過ぎた』

『強者が弱者を喰らう世界で、彼の大切な子達はいとも容易く命を消し飛ばされた』


『彼は力を求めた』

『力を求めて、人も喰種も関係なく、他者を喰らい、他者から奪い続けた』

『今度こそ自分の大切な人たちを奪われないように』


『346プロのプロデューサーは、皆そうだ』

『彼らが見つけたシンデレラを、その輝きを、その幸せを一番に想い……そして、守るには奪うしかないと気付いてしまう』

『そしてみんな狂っていく』


『自分が一番に想っていたはずの命の重さを、忘れてしまう』


『……どうすれば良かったんだろうね』


――――――――――――――――――――



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
489Res/390.44 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice