卯月「拝啓、忌まわしき過去に告ぐ絶縁の詩」【偶像喰種・外伝完結編】
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252: ◆AyvLkOoV8s[saga]
2017/09/23(土) 21:25:54.91 ID:fvrq08M/0

〜TOKYO MIX 屋上〜


杏「ん。これ、杏の奢りコーヒーね」

P「…ありがとうございます」カシュ

P「……それで、話と言うのは」


杏「…んーとね。杏もちょっと、正直に言っとこうかなってことがあってさ」

杏「プロデューサー、さっきは上手く話したよね」

P「……?」


杏「『茜ちゃんはキャッスルに誘拐された』って話」

杏「ウソはついてないもんね」


P「!!!」

P「……双葉さん、それは……!」


杏「杏ね。全部知ってた」

杏「知ってたって言うか、聞こえてた。杏、耳すごくいいから」


杏「346プロの地下に部屋があったことも、凛ちゃん未央ちゃんのことも」

杏「キャッスルのことも、財産のことも」

杏「……人間の女の子がたくさん、殺されてることも」


杏「凛ちゃんが気付く前から、ずっと前から全部聞こえてた」

杏「……知ってて、黙ってた。プロデューサーにも、皆にも言わないで、見て見ぬふりしてた」

杏「どうにもならないことをわざわざ喋って、全部台無しにするのはバカみたいって思ってたから」

杏「だってそうじゃん。きらりや、智絵里ちゃんやかな子ちゃんが、あんなに楽しそうにしててさ……水させないじゃん」


P「……」


杏「別に、プロデューサーを責めるつもりなんてないよ」

杏「気持ちは、なんとなく分かるからさ」


杏「でも『まだやる』って言うなら……ちょっと言っておかなきゃって思った」



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