卯月「拝啓、忌まわしき過去に告ぐ絶縁の詩」【偶像喰種・外伝完結編】
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◆AyvLkOoV8s
[saga]
2017/09/10(日) 10:30:39.91 ID:nATks/WC0
凛(――346プロを出てから、家に帰るまで)
凛(――どこか、ふわふわした気分だった)
凛(――まるで、悪い夢を見ていたかのような)
凛(――でも、お腹がすいて)
凛(――お母さんが出してくれた『ご飯』をかじった瞬間に)
凛(――それは幼いころからずっと食べていた人肉の味だと気付いて、私は現実に引き戻された)
凛(――私は"喰種"だ)
凛(――今まで何を勘違いしてたんだろう)
凛(――346プロに入ったからって、人間みたいになれるわけがなかった)
凛(――人間みたいに、何も考えずがむしゃらに走って行けるのがおかしいことに、なんで気付かなかったんだろう)
凛(――考えてみれば、私達を隠すために)
凛(――何も悪い事をしてないなんて、そんなわけない)
凛(――分かってる)
凛(――本当に悪いのは、346プロだけじゃない)
凛(――ずっと346プロに居座り続けた、私もなんだ)
凛(――知らなかっただけだ)
凛(――私達が何も知らなかっただけで)
凛(――奈緒や、加蓮みたいに)
凛(――私や未央が悩んでいる間、ずっと人間の誰かが犠牲になっていたんだ)
凛(――私は、結局化け物なんだ)
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