7:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/18(金) 16:28:55.57 ID:7tf1xLWMO
「……ちゅ…………ちゅっ……」
耳へキス。
隠せてはないと思う。隠そうとも思ってない。でも形だけ、偶然に触れ合っている故意ではないような形だけ装うふりをして、そうしながらキスを降らす。
変態。色欲魔。恥ずかしい子。もしそんなふうに思われていたらどうしよう、と考えながら。でもやめない。
きっとそんな余裕なんてない。誘っているのか、からかっているのか、なんてぐるぐる思考を巡らせながら……ありえない。まゆがプロデューサーさんのことをからかうなんてありえないと知っているのに、だけどそうして巡らせながら……余裕なく、きっと我慢してくれている。
だからそれに甘えて、そんなふうになりながらも決して拒むことはしないで受け止めてくれるのに甘えて、何度も何度も繰り返す。
「プロデューサーさぁん……」
プロデューサーさんはプロデューサーだから。だから応えられないことがある。
まゆのことを誰よりも大事にしてくれて、何よりも大切に思ってくれて……でもだからこそ、応えてくれないたくさんがある。
だから、こっちから。
叶えられる限りを許してくれる、否定せずに受け入れてくれるプロデューサーさんへ、まゆから。
甘えて、求めて、重なっていく。
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