1:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/18(金) 16:23:37.32 ID:7tf1xLWMO
「…………はぁ……」
「…………はぁ……」
「……幸せ、ですねぇ……プロデューサーさん……」
「……幸せ、だねぇ……まゆ……」
恍惚とした吐息。熱に浮かされた、もうとろとろに蕩けてしまっているような息を吐きながら呟きを漏らす。
火照った身体。高鳴る心。自分のいろいろが、溢れて止まらない想いにすっかり染められているのを自覚しながら、首元の少しくすぐったい感触を受け止める。
自分と同じように吐かれた息。熱に浮かされ蕩けきって……けれど、ふるふると細かく余裕なさげに震える様子も伝えてくる、プロデューサーさんの吐息。
そしてお腹。背中。お尻。触れ合う場所のすべてから……胡座の上にまゆを乗せて、隙間なく密着しながら後ろ抱きにまゆを包んでくれているプロデューサーさんの身体……重なったそのどこからもそれが伝わってくる。吐息と同じ。どこか余裕のないような、どこか意識がここにないような、そんな様子。
「プロデューサーさん?」
「ん。……うん?」
「いえ、なんだかぼうっとしているようだったので……どうかしたのかな、と思って……」
「あ……いや、なんでもないよ。大丈夫、ごめんね」
「?」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/18(金) 16:24:48.73 ID:7tf1xLWMO
もぞもぞ、と座る位置を調整しながら身体を移動。それまで後ろから抱かれていたのを、今度は横から抱かれる形へ変えて。首元へと埋められていた顔、ほんのり淡く上気したプロデューサーさんの顔のすぐ目の前へ自分の顔を近付け寄せる。
そうして言う。熱っぽい首へと腕を回して、無自覚に無防備な風を装いながら傍へ傍へ……熱く濡れた吐息が混ざり合う、もう視界にお互いの姿しか映らないような傍へ寄って。そうして言葉をプロデューサーさんへ。
3:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/18(金) 16:25:53.36 ID:7tf1xLWMO
「そうですかぁ……何もないなら、いいんですけど……」
うっすら濡れてゆらゆら揺れる……けれど逸らすことはしないでまっすぐ前へ向けられるそこ、その瞳を一途にじいっと見つめながら言葉。しっかりと感じてもらえるように……吐く息の湿り気を帯びた熱い感触を感じてもらえるように心を込めて。想いを乗せて、心を尽くして。吐息と一緒に言葉を贈る。
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