28:名無しNIPPER[saga]
2017/08/17(木) 20:23:04.76 ID:pXJ6Ifkk0
「私は、先生ではありませんよ」
「冷静に返さなくていいじゃん、もう〜。あはは」
夕美さんは恥ずかしがるように笑いますが、とても良い出来です。
素直に感想を言うと、夕美さんは子供のように喜びました。
「肇ちゃんも、何か作らないの?」
「私は……」
おじいちゃんをチラッと見て、答えます。
「花瓶を作ってみようかと」
「うわぁ、何だか難しそう……ひょっとして、私のために?」
「はい」
照れるなぁーと言いながら頭を掻こうとして、夕美さんは慌てて手を引っ込めました。
危ないところでした。手は泥だらけです。
「そんな時に便利なのが、この孫の手ですよ」
パッと取り出してみせたのが自分でもおかしく、二人で忍ぶように笑いました。
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